衝撃的なモノを目撃した。










【 我 が 目 を 疑 う 】























オフに引き篭もってネットサーフィン。

ブックマークしてるサイト巡って、気になるニュース見て。

あとオークションもチェック。

でも今日はホントに興味本意で、ちょっとすげーモンを見てしまった。

ちなみに後悔した。










バンドが軌道に乗り、そこそこ有名になってきて、ちょっとしたチャレンジをしてみた。

やったことがある人もいるだろう。

(つーか売れてきた芸能人とかならやったことあるんじゃね?)


自分の名前をネットで検索。


とりあえず今の正式表記の「RUKA」を検索した後、昔の「瑠樺」「瑠華」も検索してみた。

全然俺じゃない奴とかも出てくるし、まぁ俺も出てきたり。

多いのは画像だった。

検索結果ページを進めて、上から順に関係ありそうなページを開く。




ここまでたかがクリック一回を後悔したことはなかった。




















「関係者様立ち入り禁止?なんだこれ」


携帯用スペースで運営されたそのサイトのトップにそう書いてあった。

“禁止”なんて言われたら見たくなるのが人間の性。

めんどくさい管理人のプロフィールなんか見ずにメインページを開く。




そこで俺はとんでもないものを見る羽目になった。






















『やっ、瑠樺さんのいじわるぅ…』

『…ごめんて、泣くなよ咲ちゃん』

『ヤダ……。キスして…?』














開いた口が塞がらないってこういうことだと実感した。つーか痛感した。

(元から開いてるじゃんとか禁句。)


近頃の妄想は随分とまぁ…何と言うか…すげぇんだな。

だってさ、俺と咲人だぜ?全然関わりねぇじゃん。

それがこいつの妄想だとデキてて(ということは俺も咲人もホモだということか)、おまけにこんな行為にまで及んでるわけだ。

ありえねぇ、マジでありえねぇ。つーかそんなわけがねぇ。




…だってメンバーだぜ?しかもメンバー一話さない相手。

いやメンバーじゃなかったらいいのか、ってそういうことじゃねーよ。

でもさ、何つーか…これ結構嫌な気分なのな。

勝手に盛りあがんなよ俺たちで。かっこ苦笑い、って感じだよ。










最後まで読んだら何か咲人が『好き』とか言ってて、そんで俺も『知ってる』とか言ってて。

なんだよそのどこにでもありそうな恋愛漫画のカップルみたいな台詞。

世の中には理解できないこともあるもんだな。






でも、人間には好奇心ってモンがあって。

恐いもの見たさで他のものも読んでみようと思ってしまった。

これが間違いだった。




















『ねぇ、瑠樺さん、もっと鳴いてよ…』

『あ、ッん……っは、ぅ…』

『…鳴けっつってんの。誰が声抑えていいって言った?』

『ゃ、さきと…っ!』
















……え、ちょ、…俺、咲人に縛られてバイブ突っ込まれて…?














まーーーじーーーかーーーよーーー!!!!!!!!!






ちょっと待てって、オイ、え、ちょ。

これSMくさくね?つか俺Mじゃねぇって。

いや、咲人はSだろうけどさ…ってそういうことじゃねぇよ!

つーか何で俺なんだよ!そこが疑問だっつの。俺咲人になんかしたか?

…何もしてねぇから気持ち悪ぃんだって。

まださぁ、俺とゾジーならそういう妄想したってしょうがねぇじゃん?

俺と新弥も、まぁ。リアルホモっつーかゲイっぽくて嫌っちゃ嫌だな。

でもさ、俺と咲人とか…………






























なんて考えてたら随分と時間が経っていて。気づけば日付は変わって深夜2時。

そういや明日10時事務所だしもう寝るか。

悪い夢だけは見たくないな。バンド名はナイトメアでもこんなとこで見たくねぇよ、マジで。

(あーもう笑えねぇ。)








































幸運にも(?)悪夢を見ることはなく、寝坊もせずに目覚めて。

適当に準備を済ませて家を出た。

そういや煙草が切れそうだった。コンビニで煙草とコーヒー買って行こう。




「…おはようございます」

「あ、瑠樺くんおはよう」


事務所に着いたのが早かったらしくて、まだメンバーは来ていなかった。

(てか集合10分前じゃん。誰も来てねぇのも問題だって。)

うちのメンバーの時間のルーズさ、どうにかなんないのかね。

ちょっとコンビニ行ってくるねーなんてマネージャーは出てって。

会議室に一人残された。

(つまんねー。あと9分で集合時間だぞー。)


なんて思ってたらガチャ、と扉が開いて。


「おはようございます」


と、咲人が入ってきた。








うん、咲人が。…うん、って、…。………あー…。


(なんかすっげぇ気まずいんだけど。…って俺だけか。)

そんな俺の気持ちなんて露知らず。(いや知ってるわけねぇんだけど。)

つかつか咲人は俺の方に歩み寄ってきて。














「こないだ間違って瑠樺さんの曲データも一緒に持って帰っちゃいました。すいません」

「…え?あ、うん」

「?、瑠樺さん?」

「、なに」


何を言い出すのかと思った。いや、こんなことくらいしか話さねーんだよ?

なのにあんな素晴らしい(敢えて褒めておく)妄想が…。


「何ですか、人の顔ジロジロ見たり、目ぇ泳がせたり」

「…え、そーか?」


咲人にそう言われて、俺が動揺丸出しであることに気づいた。

訂正、気づかされた。

何なんだ、俺。おかしーって。

だって咲人だぜ?まぁ気まずいこともあったけどこんな気分になんてなんなかったじゃん。














(………絶対昨日のアレだ。)




















脳味噌の中ではもう一人の俺が頭を抱えてグルグル歩き回ってる。こりゃひどい。

おかしーって、俺。畜生。


















































この日以来、俺は咲人を無駄に意識してしまうようになりました。






あの妄想小説を生んだ人間に感謝すべきか、見たことを後悔すべきか。

こうでもなきゃいつまでも咲人はただの“メンバー”だっただろう。

意識とかそういう意味じゃなくても、仕事以外での関わりが殆どないような関係のままだったはずだ。




















その後、転がり落ちていく未来の行く末なんて、


当然ながら、俺はまだ知る由もなかった。























Fin.








Special Thanks! 『double suicide』 真時 様










:::後書き:::

復活第一弾はRS馴れ初め?話です。真時さんとのメールで生まれた産物。笑
この小説の一部に真時さんより頂いた文章が御座います。さぁどこでしょう。
これ届いたときわたしほんと…!…ね!>超私信
ですがこれがなければこの話は完成しなかったでしょう。本当に有難う御座いました◎


そしてこんな拙い文章を読んでくださったあなた様に最大級の感謝。


2006/11/04 (C)narcotism 早良





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