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JONATHAN RICHMAN AT BLIND PIG ON OCTOBER 8TH 2001

ジョナサンのライブに行って来た。 先回行った時は娘を妊娠中だった。 それからはや4年、といっても気分は17歳。 ジョナサンのライブに行くたびに感じるのは、私の時間は止まっているということ。

会場となるブラインドピッグはミシガン大学のキャンパスのあるアンアーバーという町。 私の住んでいるところから車で一時間、月曜日の夜9時半からということもあって会社勤めのダーリンには辛い。 私は17歳のまんまだが、彼は、きちんと成長して、仕事して、妻子を養っている、すごいなぁ。

 

たらふく食った後、9時半に会場に着く。 ドアはまだ開いておらず、長蛇の列ができてる。 やっぱり、大学の町ということもあって、来ている人、みんな若い!!  ダーリンはあわてて、列に並ぶ自分よりもおじさんぽい人を数え始めてる。 焦るな、夫。 ああいう若い連中は、23年もすれば、ちゃんとまじめに働き出して、ジョナサンのライブなど頭に無くなるんだよ。 私みたいに20年経ってもまだジョナサーンって言う方が、偉いんだよ。(ちなみに夫はジョナサンファンではない)

 

ステージの上にやたら楽器がたくさん並んでると思ったら、ウォームアップバンドのだった。 前回のジョナサンのウォームアップは曲芸師だったよなぁ、なんて思い出す。 ダーリンは、 思いもよらぬ、ウォームアップバンド出現に、また帰りが遅くなることを心配してる。

 

いよいよジョナサンの出番。 アコースティックギターを持って真っ赤なシャツを着て登場。 エジプシャンレゲエを弾き始める。 そしてそのまま、ギブパリスワンモアチャンス に突入。

しかし、「ギブパリスワンモアチャンス」のコーラスの部分を全然会場は歌ってくれない。 みんな知らないのかなぁ? それだから若い連中はダメなんだよ、と勝手に腹を立ててる私。 私は大声で歌いたいのだけど、恥ずかしいので、小声になる。 ギブ・パリース・ワン・モー・チャーン...。

 

そのあと結構知らない曲が続く。 おそらくそれらは翌日発売されるCDに入ってる曲であろう。

「ジョナサン、僕、ガールフレンドができたんだよ」

「ふん、ふん、」

「僕たちとっても上手く行ってるんだよ」

「ふん、ふん、それじゃ、君たち喧嘩ばっかりしてるんだね」

「何言ってるの? ジョナサン、僕たちとっても仲が良いって言ってるんだよ」

「それじゃぁ、喧嘩してるんだ」

「喧嘩なんかしてないよ」

「そりゃ、マズイ。 今喧嘩しておかないと、あとで喧嘩するはめになるよ」

これはジョナサンの一人二役の会話。( 自分でジョナサンというところが、とっても可愛いくて好き。) この前置きで始まった「カップルマストファイト」 という曲、なかなか良い。 新しい曲らしい。

「ニューヨークとワシントンDCできてしまったこと、とっても悲しく思っている、 僕は一時ニューヨークに住んでた事もあるし、ニューヨークが大好きだ。

でもこの曲はあの事件が起こる前に作ったんだよ」

と言って始まった「スプリングタイムインニューヨーク」 という曲。 会場はしんみりする。

かなり、新曲をやったにもかかわらず、新しいCDの発売についてはジョナサンは一言も宣伝しなかった。

 

馴染の曲で私の覚えている限りでは

「パブロピカソ

   ヴェルヴェットアンダーグラウンド

   フェンダーストラトキャスター

   ナインティーンインネープル

   レズビアンバー

   バンパイアガール

   サレンダー

   ナイトイズスティルヤング

   ラブミーライクアイラブ

   ブルームーン」

ぐらいかなぁ。 全部、アコースティックギターだった。

パッと座って片膝を内側に曲げて床につけるダンスも健在だ。

やはり、皆それぞれお気に入りがあるので、ちょっとジョナサンがギターのチューニングをしたりて、間があくと、リクエストが飛び交う。

「リトルインセクト」、「バミューダー」、「チョコレートアイスクリームモルテッド」、、、などなど、会場は好き勝手に叫ぶ。

私の記憶ではジョナサンはライブでリクエストに応えたことはない。

誰かが「ロードランナー」 と叫んだ時、まわりが、「オゥ、ノー」 と嘆いたのには可笑しかった。 しかし、インストロメンタルの「ブルームーン」を奏でている最中にも、リクエストを呼ぶ声が飛んでいたのには、腹が立った。 静かにして聴けよぉ、オマエラ、好きな曲は家に帰って自分のステレオで聴いていろ。

ジョナサンは、自分でやりたい曲しかやらないんだぞ。

その代わり自分の好きな曲は、何度でもレコーディングするんだぞ。 それがジョナサンだ。

 

最後はアンコールにも応えず、そのままステージの上ででカーキ色のジャンパーを着て、ギターをケースに入れ、観客の間を通り抜け会場の表口から去って行きました。

ほんとに、マイウェイで、ミステリアスなジョナサン。 リクエストに応えないのは知ってるけど、アンコールをしないで去って行ったジョナサンは今回が始めて。

普段は、ほとんど会場に客が退いた後、再び出て来てステージの前で、残っているファンと話をしてくれるのに...。

私の見てない4年の間に変わってしまったのか、それとも、今回だけがそうなのか...。 少し悲しい。 ジョナサンとちょっとお話がしたかった。

 

とは言え、ダーリンは、ライブがあっさり終ってくれて嬉しいと言う顔をしてる。 そして、「良いコンサートだったねぇ、」なんて言ってくれる。

時計を見たら、12時半をまわっている。 ジョナサンは明日はトロントだ。 国境を越えなきゃ行けないし、大変なんだろう。

絶対またミシガンに来てくれることはわかっている。 私がどこかに引っ越したとしても、絶対近くに来てくれる事も確かだ。 だから、またね、ジョナサン!!


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