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日本語訳:SYCO

ハイ、みんな
えぇと、僕は自分が言わなかったことや、しなかったことについていろいろ話そうと思う。 ここ数年この業界では誰もが雑誌にでたらめを書かれてる。 僕もそう。 中には何度も何度も同じでたらめを耳にする。
最初に言っておくけど、ぼくが何か言ったという内容の記事を見たらその50%が僕の言葉じゃないと思っていいよ。 男であれ女であれこの業界のほとんどについて言える事だ。 たいていは聞き流すけど中には我慢できないものもある。
『Intewiew with ... 』(聞き取り不可)と言う雑誌、もう随分前、70年代の初期の事だけど、 そのインタビューの内容のほとんどは僕は言ってもいないことだ。 インタビュ-した記者はけっこういい奴なんだけど、彼自身もそれを認めた。 自分でインタビューする相手の言葉も書いていると言った。 たとえばイギーについて僕が言ったとされる事は...もちろんイギー&ストゥージーズことだけど、何も言ってない。 他にもいろいろある。
2、3年前の『カンサス・シティ・ピッチ』は僕にインタビューもしてないのに記事にした。 そこの記者がこんな記事を書いた。 ニューヨークの自宅から僕に電話して自分はここに20年以上も住んでるって話したら、 僕が「君たちは箱の中に住んでいる、僕と君達の違いは、君たちは箱の中に住んでるって事だ。」ってぼくが言ったらしい。 そんなことは絶対言ってないよ。
まだまだある。
イギリスではNME誌。 僕にインタビューもしてないのに架空のインタビューを載せた。 その記者にさえ僕は会った事も無い。
フランスでは、まぁ人の良さそうな青年達だったけど、彼らの『les Inrockupetibles』(レザンロキュプティブル)という雑誌。 彼らはテープレコーダーも持ってこなかったから、録音できなかったんだけど でもその記事に書いてある事は僕が言った事らしい。
まだまだたくさんあるんだけど、それらがみんなでたらめだという事をみんなに知って欲しい。
あっ、一番大切な事。 もし君たちが僕が他のバンドの悪口を言っている記事を見たら、それは絶対嘘だと思って欲しい。 僕は雑誌には他のバンドの悪口を言わない。 あるウィスコンシンの記者が、ウィスコンシンのあるバンドについて僕が悪く言ったと書いた。 それを知って僕はガッカリした。 だってそのバンドは僕がそう言ったと信じてるんだから。 僕は絶対他のバンドについて半ば冗談でも否定的な事は言わないよ。 それを一番知って欲しい。

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また、僕がやってない事について話すよ。
今度は僕が作ってないレコードについて話すね。
半分...いや、レコードの三分の二は僕がなんらか関係してる。 たくさんの再発盤やベストコレクションがあるけどラウンダーから出ているものは、僕がこれとこれを入れたらって言ったかもしれない。
その他のレーベルから出ているモノは僕は全く関与していないよ。 相談されもしなかったし、お金を支払われてもいない。 僕とは全く関係無い。 たくさんのブートレッグも僕は知らない。 ジャケットも醜すぎる。 たとえば...あれ、僕がトレパントレシャツを着て、トランジスターラジオみたいなのを抱えて走ってるヤツ...あれは特に酷い...。 多くのレコードがそんな感じさ。
実際僕が作った中で気に入ってるのは、たぶん『ハー・ミステリー、ナット・アイシャドウ・アンド・ハイヒール』かな。 最近は一番最初のデモテープのコレクションも好きになってきた。 みんなが僕のファースト・アルバムだと信じてる、パブロ・ピカソやロードランナーが入ってるあれだよ。
当時それが気に入らなかったのは、ただのデモテープの寄せ集めに過ぎないと思ったから。 でも今になって、かなり気にいっている。 ガールフレンドのギターソロは好きだし、あのヴァージョンのホスピタルもいい。 当時の僕らのライブみたいだ。 パブロピカソのあのヴァージョンも素晴らしい。 だってジョン・ケールがピアノを弾いているんだからね。 あれが僕らの一番最初にレコーディンクしたものだ。
「オリジナル・モダンラバーズ」が一番最初だって言う人もいるけど、あれは僕が会った事も無いロスの変な連中が作ったものだ。 僕は作ってない。 あれは全てフィクションだ。 あそこに書かれている通りには録音されていない。 全て随分後になって録音された。 誰かにこの曲はどんな風になるんだいって聞かれて、それでぼくが歌ってみせただけのこと。 その録音を、後でレコードにあれこれ投げ入れてリリースしたんだ。 あれらは当時実際に僕らのライブを聞いた事のある人なら誰でもガッカリさせられるだろうね。 当時の僕らの音とはかけ離れてるから...。
でも当時の音に近いものもある。 それはベース・プレイヤーのアーニーが2,3年前にリリースした 「モダンラバーズ・プリサイズ・オーダー」だったか、「プリサイズ・モダンラバーズ・オーダー」というやつ。 たくさんのライブが集められてる。 72年と73年のカリフォルニアのバークレーでのライブや、その前の年のケンブリッジのライブが入ってる。 それらのライブはほんとうにひどい音だ。 そして、ほんとうに当時の僕らの音はあんなだった。 素晴らしい録音だ。 ほんとに凄いと思う。 そして同時に...とっても恥かしい。 聴いてるだけで顔が真っ赤になってしまう。 僕は本当に恥知らずな若造だったんだ。 たまらないね。 でも残念な事にあれが当時の僕らの音だったんだ。 まさにあのままだった。
まぁ、その他に、僕はI,Jonathann も気に入っている。2、3年前にラウンダーから出たアルバム。 いい出来だったと思う。 それから今、サンフランシスコで数ヶ月から一年かけて作ろうとしているアルバムも良い出来になると思うな。 他のレコードも部分的に好きなところがある。
たくさんの昔のレコードは、僕が思うに、ちょっとキュート過ぎる。 多くの昔のモノは...そうさ、みんなが言う通り、僕はダサい奴(Nerd)を演じてた事を認めるよ。 その通り。 中でもいくつかは...やれやれ、特に可愛ぶってる。 どこかに葬ってしまいたい。 僕の昔のレコードで良かったといえる事は、僕がすべてをコントロールできた事だと思う。 そして悪かったといえる事は、同じく僕が全てをコントロールしてしまった事。 リリースするべきでなかったと感じるのも何曲かある。
子供のために作った曲の多くは誤解されているところがある。 以前はそれを大人に向けて歌っていたけど止めてしまった。 だって曲は人を感動させなければならないし、ただカワイイってだけじゃダメなんだ。 まぁ楽しかったから僕らはあれらの曲をレコーディングしたんだけど...今じゃあれらは聴くに耐えられない。
ジョナサン・シングスというアルバムなんて、どの曲も辛くて聞けないよ。 その他にも聞けないのがいろいろある。
ロックンロール・ウィズ・モダンラバーズ、あのいろんなアコースティックな楽器を使った初のロックンロール・アルバム、 あれは好きだ。 インストロメンタルの曲が好きだ。 エジプシャンレゲエとかその他のインストの曲は気に入ってる。 良い出来だったと思う。
そして、もうひとつ何を言うんだっけ? そう、1978年に出たモダンラバーズのライブ・アルバム。 なかなか良いんだけど、ただあの時出していた音のようには聞こえないんだ。 どうしてかって? それはスタジオのマイクをステージに設置したため会場全体の雰囲気が録音されていないんだ。 なにか別のパフォーマンスみたいだ。 ほんとうはもっとダークないろんなトーンがあったんだ。 そして...まぁこんなところかな。